パワーポイントの活用⑤文字入力
ざっくり、全体の構成を入力したら、いよいよスライドの内容を作っていきます。
ここからは、プレゼンを前提に進めていきます。
プレゼンでは如何に印象付ける事ができるか、視覚に訴える事が重要です。ですから、文字は極力簡潔にすると良いでしょう。文章を長々と入れるのは手元資料で充分です。
講習会や研修会で、事例報告をされる場面がありますが、せっかくパワーポイントを活用しているのに、手元資料と同じスライドを映して、それを読み上げるだけという事があります。非常に残念な使い方(時間の浪費)です。
要点を絞り、言いたい事・伝えたい事を簡潔に表現する。
一つは、見出し(タイトル)。
パワーポイントのスライドの基本形は、上部に見出し(タイトル)、下部にプレースホルダー(枠)になっています。

タイトル部分は、各スライド共通性を持たせた字体・フォント・色が好ましいでしょう。40ポイント以上だと映し出した時、見栄えがします。タイトルですから、できるだけ短い表現(文字数)が好ましいです。
二つ目には、プレースホルダーのテキスト部分の文字の表現です。
主は26ポイント程度で1行35文字前後。箇条書きで端的に表現します。
さらに補足説明を加える時は、「段落を1段下げる」を使います。

すると、前の行より一つ小さめのポイント(22ポイント)に自動で変換しますので、それを使うと良いでしょう。
強調したい部分だけ、色を変えるか強調するのも忘れずに。箇条書きには、頭記号か数字・ABCを選択できますので、内容に応じて使い分けします。
操作としては、ホームタブの書式設定コマンドを使います。

それぞれのコマンドがどのような機能かは一度試してみましょう。
ここから、実際に作成したパワーポイントをもとに解説していきます。あくまで参考用ですので、内容の良し悪しは置いておきます。
下のものは、高島フード倶楽部設立に向けた企画提案PPです。
全体は20スライドあり、表紙と2ページは以下のようになっています。

次は、3ページ目です。



なお、基本になる文字の色やフォントは、テーマ(デザイン)を選んだ時に設定されますので、先に1枚スライドを作ってみて、全体のバランスを見るというのも良いでしょう。全部作り上げてからデザインを変更すると配置が崩れてしまうことがありますので、注意して下さい。(例示したPPは、無地で作成しています。)
文字数が多くなる要因の一つは、「です。」「ます。」という表現を入れているためです。あくまで、プレゼンですので、端的な表現、例えば○○の実施。○○の展開。等、いわゆる「体言止め」をすると良いでしょう。確信のない表現なら、「?」といった記号も有効です。
パワーポイント作成以前の事ですが、如何に端的な言葉で表現するか(ブラッシュアップ)、象徴的な言葉を選べるかは、自分の中のスキルと知識が試されるところです。