講習会や研修などで、パワーポイントのプレゼン中、映し出された画面で、文字が浮かび上がったり、映像が立ち上がるように出てきたりするのを見たことはありませんか?
あれが、アニメーション効果です。内容よりもその動きにつられて画面に釘付けになる事もあり、良いか悪いかはその場次第でしょう。気難しい会議などではあまり受けないかもしれませんが、事例報告会とか交流会のような場なら、意外に評価されるかもしれません。
例として、次のスライドにアニメーション効果を付けます。
1)から6)の項目を順番に浮かび上がるようにします。
まず、アニメーションタブを選択します。すると、下記の様なコマンドが出ます。
そのあと、右上にある「アニメーションウインド」をクリックすると、右画面にアニメーションウインドウが開きます。何も設定されていない状態だとそこは空白のはずです。
次に、アニメーション効果をつけたい部分をクリックします。例のスライドだと、プレースホルダー(テキストが並んでいる部分)をクリックします。すると、アニメーションタブの★マークに色がつきますので、つけたい効果(今回はフロートインにします)をクリックします。
すると、右(アニメーションウインドウ)に「コンテンツプレースホルダー」が表示されました。
これで、プレースホルダー内にあるテキストがフロートイン(浮かび上がる)効果がつきました。そして、そのテキストの横に1から6の番号がついているはずです。これがアニメーション効果がある印になります。
今回はプレースホルダー全体で設定しましたが、これはかなり細かく設定ができます。テキストの一カ所だけとか、グラフや図だけとか、表題にも効果をつけることができます。たくさんある効果がどんなものかは作成しながらプレビューで確認すると良いでしょう。
さらに細かく言えば、効果の開始タイミングや時間・スピード、順番なども自在に変えられますので、時間があれば試してみると良いでしょう。
ただ、この作業、結構手間が掛かります。タイトル(見出し)部分、プレースホルダーの中の「テキスト(行単位)」や挿入部分などの一つ一つに「アニメーション効果」が設定でき、アニメーションの形(動き)や開始のタイミング、順序等を設定することになります。パワーポイント本体を作る以上に時間が掛かる作業にもなりかねません。
ですから、特に強調したいところに重点的に使うのが良いと思います。研修会のPPであれば、参加者が一緒に考えてもらうような場面で、最初は白紙の部分に一つ一つテキストが現れるようにするというのはどうでしょう。予算会議などでは、2つの試算を比較する時にAとBとを順番に見えるようにするとか、より重点的に見せたい場面に設定することでインパクトのあるプレゼンになるはずです。