ワードの活用⑪貼り付け機能

前日の続きです。「コピー&ペースト」はパソコン作業でもっとも有用な機能です。ワードで特に多用する機能だと思いますので、ここで解説します。
ワードに限らず、ほとんどのソフトで活用する方法ですが、ただ、貼り付けるのではなく、ちょっと工夫するとさらに便利さが高まります。

ワードでもエクセルでも同様に、ホームタブの「クリップボード」にある「貼り付け」の下の▼をクリックすると、新たにウインドウが開きます。


貼り付けたいものによりますが、文章(テキスト)の貼り付けだと、「元の書式を保持して貼り付ける」「テキストのみ」などが表示されてきますので、選んで貼り付けます。この作業は、タブからではなく「マウス:右クリック」からも出来ます。貼り付けたい位置にカーソルを移動して、右クリックすると、ウインドウが開き、「貼り付けのオプション」を選んでクリックで完了です。

私は、ほとんど意識することなく、コピー&ペーストを使っていますが、時々、ミスをします。
写真などの画像を貼り付ける時、「写真」としてではなく「図」として貼り付けてしまい、あとで編集に困るわけです。写真のままで貼り付ければ、色調や明度変更、トリミング等の写真編集機能が使えますが、図で貼り付けるとそれができない。また、エクセル表をコピーして貼り付けるのも、画像で貼り付けて編集できない。そんなミスがあって、貼り付ける時に、あとの事を考えて形式を指定して貼り付けるようになりました。

ワードの「貼り付け」でもう一つトラブルになりがちなのが、「配置(レイアウト)」です。文章の中に貼り付けた時、文章の段落が変わってしまったり、とんでもない所に貼り付いていたりして、苦労する事はありませんか?
図や画像・表等を貼り付けた際、その右に小さな四角のマークが出てきます。
これが「レイアウトオプション」のアクションキーです。

これをクリックすると、行内か折り返しなどの選択ができます。
これをきちんと選べば、すっきりと収まる配置ができます。
時々、挿入した図に合わせて折り返したいために、「改行」したり、「インデント」で調整している文書を見かけますが、この機能を覚えておくと、もっとうまく調整できますし、場所移動も楽になります。特に、写真や図を多用するようなパンフレットを作成する場合、いらいら感は大幅に軽減できるはずです。

注意点)
windowsのクリップボードは、前項目の注意点にあるように、[Windows]+[V]キーでクリップボードウィン[Windows]+[V]キーでクリップボードウィンドウを表示してください。


そこにコピーデータがあるはずです。それを指定の位置にカーソルを移動してクリックすると貼り付けできます。この機能は、後日解説予定の「地図の挿入」でも使いますので覚えておいてください。

ワードの活用⑩クリップボード

パソコン作業で、「コピー&ペースト」機能は多用する作業の一つでしょう。
年賀状作り、ポスター、資料作り・・この機能こそ、パソコンを使う意味があるとも言えますね。その際に一つ「クリップボード」について解説します。

クリップボードは、ワードだけでなく、エクセルやパワーポイントなどのOFICCEソフト共通ですからご存じの方も多いと思いますが、特に「コピー&ペースト」を多用するワードの項目で取り扱いたいと思います。
ワード文書作成では、「挿入」だけでなく、「コピー&ペースト」機能を使って、ネット検索で見つけた画像や文章引用、エクセル表等を貼り付ける事が多いと思います。(ただ、この機能を多用しすぎて、「盗作・盗用」などの問題へ発展するなんてこともあり、注意が必要ですが・・・。)

この作業で助かるのが「クリップボード」です。
例えば、ネット検索で見つけた画像(もちろん無料のもの)を何点か使いたいが、どれが良いか迷う時、とにかく候補になるものをコピーします。すると、クリップボードに全てが一旦保存されるのです。このクリップボードは、ワードやエクセル・パワーポイント等で共通に使えます。

Wordのクリップボード


ワードでは、ホームタブにある「クリップボード」をクリックすると、窓が開きます。すでにコピーしたものがあれば、すべてそこに保存されているのが判ります。
あとは、そこから、貼り付けしたい所にカーソルを移動させて、貼り付けたいアイテムをクリックすれば、貼り付け完了です。
気に入らなければ、クリップボードから別のものを選べばいいですから、かなり手間が省けるのではないでしょうか?
なお、貼り付け(ペースト)には、いくつかの種類があります。ただ貼り付けるのではなく、用途を考えて形式を指定すると良いです。これについては次回にしましょう。

注意点)

このクリップボードが共有できるのは、「コピー」したものだけです。PrintScreen(スクリーンショット)は、共有できません。
Windows10(基本OS)側にある「クリップボード」に保管されるので、別の操作が必要になります。
※[Windows]+[V]キーでクリップボードウィンドウを表示してください。下のような画面が出て、コピーデータがあるはずです。

Windowsのクリップボード


※クリップボードの設定を変更すると、履歴も確認でき、使用できるようにもなります。
1.[Windows]+[V]キーでクリップボードウィンドウを表示
2.ウインドウの下にある「有効にする」ボタンをクリック
3.これで、過去のデータが表示されるようになります。

PC雑感その3

スマホを手にした時、一番驚いたのは、Googleの検索ができる事でした。
通話やカメラ、メールの類は、ガラケーでも可能でしたが、インターネットにつないで「検索」できるというのは大きな進歩だったと思います。(もちろん、ガラケーでも出来るものはありましたが・・)何より、パソコンと遜色ないほど情報を入手することが可能になったことで、判らないことがあればすぐスマホというのが当たり前になりました。
各種手続き、買い物、お金の管理、音楽入手、とにかく、生活に必要な事はネットでという時代です。パソコンはほとんど使わなかった妻も、今では、スマホを私以上に使い込んでいます。これから、生活全般に更に浸透していくに違いありません。スマホだけでなく、様々なモバイルツールも生まれてきていますし、それらを繋いだホームネットワークも進化し続けています。


ただ、そういう時代だからこそ、パソコンをもっと身近に使えるようにしたいものだとも思います。
ワードやエクセルなどのofficeソフトだけでなく、いろんな便利なソフトをインストールしてより快適な暮らしに活用する、そのためには、基本的な知識がないと難しいでしょう。(スマホはそれを簡単にしたことで普及したわけですが・・・)
このブログやホームページをご覧いただいている方には、釈迦に説法でしょうが、少なくとも、私が関わっていたNPOの利用者さん(ご高齢な方が中心でした)や、パート職員の中には、スマホは何とか大丈夫だけど、パソコンは苦手(あるいは無縁)という方が数多くいらっしゃいました。
私の住んでいる高島市の高齢化率は滋賀県下第1位を独走中です。
3人に一人は65歳以上で、すでに1万人を超えています。こうした方々こそ、パソコンが手軽に使えれば、暮らしは随分変わると思います。
昔、私が農産バイヤーだった20年以上前ですが、とある中山間地の村で驚く光景を見ました。そこは、全ての農家にネット回線が入っていて、倉庫の片隅にパソコンが置いてあるのです。今ほどハイスペックなものではないのですが、それで、天候情報や作物管理情報を入手し、出荷量を申告したり、相場を見たりして、農業生産力を向上させるツールになっていました。何より驚いたのは、出荷時期と量を報告すると、それに合わせて、村(農協?)から集荷要員やトラック等が手配され、作業支援をしていた事です。
高齢化・過疎化が進む中で、地域全体で支えあう仕組みに積極的にデジタル技術を取り入れ、村単位で実践していたのです。
リモートワーク・ワーケーション等が広がるのと同様に、高齢化・過疎化が進む地域や孤立化しやすい高齢者や生活弱者と括られる人達がネットワークに入れるようできる事はあるはずです。

「株価のチェックに余念がない高齢者の男性」の写真[モデル:まーちゃん]


行政サービスや様々な民間サービスは、ネットワーク・デジタル化され、効率的(即時的)に生活全般が動いていくでしょう。
医療や福祉の分野でも、リモート診療とか健康管理などの領域、生活支援全般でも、デジタル技術(パソコン)が広がるに違いありません。
だからこそ、一人でも多くの人が、デジタル技術を使えるようになっていかなくてはいけない。そのために何かお役立ちできればと考えています。

ワードの活用⑨年賀状作りⅡ

次は年賀状の宛名面の作成です。ここでは、「差し込み印刷」がポイントになります。

まず、「新規作成」から「差し込み印刷」のタブへ、そして「作成」の「はがき印刷」を選び、「宛名面の作成」を選択すると、「はがき宛名面印刷ウィザード」が起動して、「次へ」で続けて作業して行けば完成します。

なお、ここでヒントが一つ。

この作業を始める前に、エクセルで「住所録」を作っておく事を進めします。ウィザードの終盤で、「差し込み印刷を指定します」の項目で「住所ファイルを指定してください」と展開しますので、住所ファイルを先に作っておくことが必要になるからです。

エクセルで住所録を新規作成する時、いくつかテンプレートが用意されていますが、年賀状印刷と連動させるにはちょっと難しい(項目の問題)がありますので、ご自身で作った方が良いでしょう。

その際、注意したいのは、項目設定です。

ざっくり、氏名・郵便番号・住所くらいで作るのも一つの方法ですが、ワードの差し込み印刷のフィールド(場所)を考えて作ると良いでしょう。

氏名、連名(家族)、郵便番号、県名、住所1〔町・番地〕、住所2(アパート・マンション部屋号室)、区分(仕事用・個人用)くらいは必要だと思います。他でも使用するなら、電話番号とか、メールアドレスとかの欄もあると良いでしょうが、あとでいくらでも編集できますので、年賀状作りを優先するなら、それくらいにしておくと良いでしょう。

住所を小さく区分分けしているのは、差し込みの際、位置が決めやすいのと、県名を記載しないケースが多いので見た目にスッキリするからです。連名表記が必要な場合もありますので作っておくと良いでしょう。

そして、住所録を先に完成させず、数件入力して一旦保存しておきます。差し込み印刷で指定した後、住所録を完成させたほうが修正作業は減ります。

この「年賀状作り」を一度覚えてしまえば、毎年、年の暮れになって「ああ・・今年はどうしょう・・」などと憂鬱な気分から解放されるはずですよ。

ワードの活用⑧年賀状作りⅠ

年賀状作りの季節が近づいてきました。書店には、丑年のデザインイラストなどを集め、年賀状作成ソフトが入ったCD付きの書籍が目立つようになりましたね。私も昔は、そういう類のものを購入してインストールしていましたが、ここ10年ほどは、購入していません。ワードで充分にできるからです。デザインイラストは、ネット検索で無料のもの、最新のものが簡単に入手できるので、あえてお金を使わないようにしています。
実は、その前に「郵便局」がリリースしている年賀状作成ツールを使ったことがあります。無料ですし、住所録なども同時に保存し、翌年も使えるので便利でしたが、起動する時、やけに時間が掛かるようになったのでワードでできないかと考えたのです。


〔差し込み文書タブ⇒はがき印刷〕をクリックし、〔文面の作成〕を選ぶと、ウィザードが起動しますので、それに従って進めると良いでしょう。

ウィザードは使わずに「はがき」の設定で新規作成する方法もあります。この方が自由度が高くなります。ちょっと楽したいと思われるなら、ワード活用①でも出した「テンプレート」の活用をするか、インターネットで「年賀状テンプレート」を検索すると、無料で使えるものが、たくさん見つかります。その中から自分の好みに近いものをダウンロードして、あとは修正(テキスト文字・写真やイラスト入れ替え)を行うことで、さくさくと作成できます。

なお、宛名面は、同じく、ワードの「はがき宛名ウィザード」を起動すると指示に従って作業ができます。なお、ワードで年賀状を作成する前に、それに見合った「住所録」をエクセルで作成しておくことが必要なので、お忘れなく。(次回に続く)

今年の年賀状は、コロナ禍の中で、例年の様な「謹賀新年」の文字に加えて「元気です」とか「御健康をお祈りします」など、健康を気遣うものが多くなるそうですね。いつも、LINEやFBでやり取りしている友人・知人にも、年に一度の年賀状を送ってみるのも良いと思います。

ワードの活用⑦文字の効果と体裁

ワードには、ワードアートと似た機能で、「ホームタブ:フォント」に、「文字の効果と体裁」という機能があります。
これは、テキスト文章(通常の文章)の一定の場所に、ワードアート同様の飾り文字に変換できる機能です。文章中で強調したいところに使用すると効果的です。


文字単位で指定できますので、見た目に面白いものが作れます。
立体文字や影付き文字などの種類を選び、さらに、枠線の色や影付き文字の光源の位置などによる変化、合字効果などもあり、いろいろと工夫できるので、ポスターやチラシを作る時には重宝します。
ただ、あまり凝り過ぎるとごちゃごちゃしてかえって見づらくなりますので注意しましょう。ビジネス文書ではあまり使わない方が良いでしょう。

追加情報です・・。rinmonさんからのアドバイスです。
ワード活用④スタイルの活用の項目で、操作に関して付け加えがありますのでお知らせしておきますね。
タブキー、Shift+タブキーでレベルを変えられる
・Shift+Enterで段落替えではなく改行に出来る(これは使えますよ)
・下位層があるとき、ダブルクリックで下位層を表示/非表示ができる
・ドラッグ&ドロップでフォーカス行+下位層を移動できる
ありがとうございました。読者の方からのコメントお待ちしています。

ワードの活用⑥ワードアートを使う

ポスターやチラシを見ていて残念なのは、「字体の工夫が足りないなあ」と感じる事です。
特に、ポスターは表題(メインタイトル)はかなり重要ですから、ワード文書で作成する時、普通のテキスト書体を大きくするだけではちょっと寂しいですね。
ご存じだと思いますが、こんな時に使うのが「ワードアート」機能です。


「挿入」タブから「ワードアート」をクリックすると、「A」の表記でいくつもの字体が出てきます。その一つを選択すると、作成中の文書に「四角の領域(個々の文字を入力」ができます。そこに文字を入れ込むと完成します。この後、配置を変更したり、字体やポイント・色を変更したりできますので、仮に作って置いておくのも良いでしょう。
ワードアートは、編集ができますので、全体のバランスを考えてあとで修正すればいいので活用幅は広がります。
文字全体を回転させたり、変形させたり、さらに大きくしたり、色を変えたり、自由度が高いのでセンスを生かせる機能です。
ワードアート(挿入)は、エクセルでもパワーポイントでも同じ要領ですから、この機能はぜひ覚えておきたいものです。

ちなみに、ワードアートの字体が気に入らなければ・・あるいは、「手書き」で入れたいと思われるなら、一旦、素材を作っておいて画像処理しておけば、「挿入⇒画像」で居れることができます。

「挿入⇒テキスト」のリボン部分を見ると、ワードアート以外にもいくつもの機能が出ています。それぞれ、予想以上の機能が組み込まれていますので、試しに押してみてください。「へえ~!」と感心する(?)と思います。


なお、ワードには、ワードアートと似た機能で、「ホームタブ:フォント」に、「文字の効果と体裁」という機能があります。これは後日解説します。

ワードの活用⑤手紙

ご家庭でパソコン・ワードを使う場面の一つに「手紙」があります。
ビジネス利用は、時候の挨拶とか日付とか細かいルール(慣習)があり、その手のハウツー本もあるくらいですが、ご家庭で知人に手紙を出すような場合なら、書式よりも便箋のデザインの方が重要になるかもしれません。真っ白な用紙でデジタル文字が並んだ手紙を受け取っても、あまり嬉しくないし、出す方の気持ちも伝わらないかもしれません。ただ、ワードで作成する利点は、何度も修正ができるというところでしょう。手書きだと、一度書いて、途中で読み返しては誤字に気付いたり、内容を変更したいと思ったら最初から書き直しだったり‥そんなふうに何度も書き直す時間も大切なのかもしれませんが・・何かと忙しい人にはつい手紙を書くのが億劫に成って、LINEでいいかってことにもなります。一度、ワードで手紙を書くことにチャレンジしてみましょう。
そのためのひと工夫。真っ白な用紙ではなく、デザインされた「便箋テンプレート」を使ってみてはどうでしょう。


ワードの「onlineテンプレート」にはビジネス用は多数あるのですが、個人用は少なく魅力がありません。ですから、ネット検索して、無料で使えるテンプレートを手に入れましょう。実際、たくさんのサイトに可愛いものや時節にあったものなど多種手に入ります。(ただし、気を付けないとログイン登録が必要だったり、広告用バナーを間違えてクリックしておかしな宣伝が出てきたりします。中には、無料と言いながら有料というところもありますから)
もし、気に入ったテンプレートがないなら、自分でオリジナルのものを作ってしまうというのもお勧めです。ネットで表示された「テンプレート画像」をコピーして、新規文書に「貼り付け(右クリック)」すればできます。また、手紙の中に、イラストや写真を挿入すると手書きとは一味違ったものになります。

同じ要領で、バースデーカードとかメッセージカード等、色々とチャレンジしてみるとワードの活用幅が広がるはずです。

※テンプレート(template)とは、「ひな形」「定型」などと訳されるように、基になる型のこと。

ワードの活用④スタイルを使う

前述の見出しなどの設定では、「ホームタブ⇒スタイル」にある、各種の設定を使うと簡単にできます。
これはページデザインと連動していて、デザインを選択すると、表題・副表題・見出し1・見出し2・・段落などにデザイン性や字体・フォントを関連づけている機能です。長文の資料等を作成する時、これを使うと統一感のある文書になります。使い方は、普通に文章を打ち込んで、その文章を段落ごとに、見出しとか標準とかを指定すると、大きさや色付けなどを設定することができます。

私は、これを使う時、あらかじめそれぞれのスタイルをカスタマイズしています。字体は全てUD字体にして、表題は32ポイント、副表題は28ポイント、見出し1は26ポイント、見出し2は24ポイント、見出し3は20ポイント、本文は12ポイントという具合です。同時に、行間も調整します。こうした前処理をしたうえで、文章を打ち込んで、段落ごとに指定する事で面倒な調整から解放されます。

また、これを使ってもう一つの使用法を発見しました。「表示タブ⇒アウトライン表示」に切り替えると、表題から見出し1・2・3・段落という具合に全体が箇条書きのように表示されます。これを使って、例えば、見出し1だけを先に全て作り、次に見出し2を作り、最後に標準表示に戻してみると、資料全体の構成がほぼ出来上がるわけです。その上で、細目の文章を打ち込んでいくと、さらに作業性は高くなると思います。(パワーポイントの項目で掲載した内容とほぼ同様の使い方です)

さらに、これを使うと、「目次」の作成もスムーズにできます。途中で修正しても、「目次を更新」で見出しとページも自動修正されますから、とても便利です。

仕事でこういう作業をしている方には当たり前に使われている機能かもしれませんね。ご家庭では、この機能を使う事はあまりないかもしれませんが、覚えておいて損はないと思います。

PC雑感②コロナ禍で思う事

コロナ禍で、「リモートワーク」や「リモート会議」「リモート飲み会」等、会えないからリモートでも繋がろうという「リモート○○」が広がっています。確かに、直接会わなくても繋がれる方法をITがもたらしてくれています。これからもこの流れは変わらないのでしょう。
私は、先月まで地元のNPOで「住民ボランティア活動」の事務局でした。生活の困りごとをボランティア活動でたすけあう活動です。利用される方のほとんどは高齢者で、それも大半は一人暮らしでした。年金だけでは暮らせず生活保護受給の方もいらっしゃいましたし、日常生活が成り立たず「ごみ屋敷」に近い方もいらっしゃいました。介護サービスを受けていても、暮らしすべてを支えられるわけではなく、住民同士のたすけあい・ボランティア活動は重要だと思います。
そんな中でも、一番気になったのが、今回のコロナの影響で、県外に住む息子さん・娘さんが来れなくなって、「親が心配だから助けてほしい」という要望が急激に増えた事です。東京・大阪はもちろんのこと、遠く海外赴任中の方も問合せがありました。安否確認・話し相手にとの要望がベースにあって、週1回の掃除支援とか外出支援のボランティア利用になっていました。
ちょっと、おかしくないですか?
「ステイホーム」のために「リモート○○」が広がっているのだとしたら、一番大切な方とこそ、「リモート」でも繋がればいいのに。NTTの「ICT」とか、携帯各社も5Gだとか、とにかく繋がるためのツールやインフラはどんどん開発されているのだから、それを使えるようにしたらどうなのでしょう。・・・ああ、そうか、息子や娘は使えても、高齢の親は使えないからと諦めてしまっているのですね。


高島市は高齢化率35%、県内トップ。高齢者の方々にこそ、IT活用が重要なのではないでしょうか?
例えば、高齢者世帯に、PCやタブレットを配布して、ネット回線を引いて、ご家族と繋がるような「インフラ整備」はできないでしょうか?せめて、独居で孤立化しやすい高齢者の方だけにでも優先的に・・。行政でもそういう孤立化防止のための福祉政策を打ち出してもらえないでしょうか?公官庁の「中古PC払い下げ」販売を時々見かけるのですが、まだまだ使えるもので、住民の税金で購入したはずなのだから、もっと住民のために再活用するという方向に向かないのでしょうかね。(行政を敵に回しているようですみません)
今回のコロナ禍、そして個人的には退職して家に籠る日々のため、少しストレスが溜まっているようです。
ただ、こんな視点から、地域のたすけあいを広げる事はできないかと思った次第です。PCは難しくありません。使いやすく設定すればいいのです。そのためのサポートは喜んでさせていただきます。