Googleフォームを使って集計

ある会議で、企業や利用者へのアンケートを取ることになりました。
企業対象は200社程度、利用者も200人程。
アンケートは、対象者の都合で、紙媒体で手渡しや郵送しか方法がなく、回収後の集計作業が発生する事になります。
当初、会議の事務局は手集計を敢行しようと考えていましたが、Googleフォームを活用する事を提案しました。
Googleフォームは、ネット上で簡単にアンケートなどの情報収集するツールとして優れていますが、ネット環境が十分にないユーザーは対象者とはなれません。
今回のようなケースでは、おそらく、紙媒体で集めた情報を、エクセルとかスプレッドシートに入力して、ピボットを駆使して、グラフ化などを行うのが通例でしょう。
今回、Googleフォームを提案し採用してもらった時、会議の参加者の多くは「どういうこと?」と疑問を感じていらっしゃいました。
そこで、事前にアンケート用紙を入手し、Googleフォームでまったく同じものを作成して、明示させていただきました。
そのうえで、回収されたアンケート用紙をその画面に入力してもらう作業を事務局にお願いしたのです。
利用者アンケートは設問が15問程度なので1件入力するのに30秒もかかりません。200枚×30秒(0.5分)=100分・・だいたい2時間の作業量です。
企業アンケートは少し入り組んだ設問が多く、1枚1分✖200=200分・・だいたい3時間の作業量が想定されます。
そんなふうに説明して作業に取り掛かっていただきましたが、実際にはその半分程度の入力時間でした。(設問によっては入力する箇所が限定される場合とか、慣れてくるとかなりスムーズに入力できる事も体験的にはっきりしました)
ただ、入力作業を終えて、事務局の皆さんが一番驚いたのが、即座に、アンケート集計の概要がグラフ形式で見られる事でした。
ここが、Googleフォームを集計作業に活用する最大のメリットだと思います。
もちろん、エクセルやスプレッドシートに入力していくよりも、画面上でクリックして入力できるのではるかに入力作業も簡単なので、初心者にとってとっつきやすいし、必須項目の設定とか、選択設問では一つだけ選ぶか、複数回答できるかもあらかじめ設定しておけば、ミス入力の防止にもなります。
初めに、しっかりシートを作成しておけば、合理的に正確に入力でき、入力後すぐに結果が取り出せる。これは、ぜひ使ってみてもらいたいと思います。
ちなみに、Googleフォームの集計機能は、ある程度限定されるため、例えば、他の設問とのクロス集計とか、一部データを抜き出して傾向を見るとか、より複雑な集計と分析作業を行う事には向いていません。その場合、スプレッドシートにデータを吐き出して、個別にピボットを使って、より深く分析すれば良いのではないかと思います。
仕事で、アンケートを取るようなことがあった場合、是非、Googleフォームの活用を考えてみてください。(ネット環境が整っている対象者なら、回答作業もスマホやPCでも使えますから、さらに効率的だと思います。)