パワーポイントの活用⑬ポスター②

ポスター作りをパワーポイントで行う時、忘れてはいけないのが、「サイズを設定」する事です。
先に解説した「テンプレート」を使わない場合、「新しいプレゼンテーション(白紙)」で始めると通常は「スライドサイズ(標準またはワイド)」になっています。
これはプレゼンでモニター画面に映し出す事を前提にしていますから仕方ないので、「デザインタブ⇒ユーザー設定:スライドのサイズ▼』をクリックして、サイズをA4縦或いはA3縦に指定してください。ある程度作りこんでからでは後悔します。


サイズが決まったら、作業開始です。
通常、プレゼンテーションの初めに「表紙(タイトルと副タイトルの画面)」がつくため、初期設定はその画面になりますので、私は新しいスライド(白紙)を入れて作業に入ります。
ポスター全体に下地色を付けたいなら、「デザイン⇒テーマ」で気に入ったものを選ぶと良いでしょう。たくさんのテーマとバリエーションがありますので、催事内容にふさわしいものを選んでください。(もし難しいなら、白紙のままにしておきましょう。あとでも設定できます。)


次は、名称や日時・場所・内容を入れ込んでいきます。
ここからは、「挿入タブ」をフル活用です。ワードアートやテキストボックス、画像、図形、地図、表、などなど、全体の構図を考えながら配置していきます。大胆に作業に入りましょう。何度でもやり直せるのが、PCの強みです。ワードで作成するのと比べて、様々な素材の配置が簡単にできる事と用紙一杯に使える事が判ると思います。数人で作業したい場合、このデータをメールやクラウドで共有する事も可能ですから、より効率的に作業が進められるはずです。


以前の職場で、営業職をしていた時、宣伝用チラシを作成する際、それまでは、紙資料をいくつか用意して意見を出しながら修正して作成していたのですが、みんなが共有できるとは限らず、出来上がったものが何か違うという事がしばしばありました。
そこで、会議の中で画面を映し出して、議論しながら作ってみようということになりました。意見が出るたびに、少しづつ修正し、みんなで共有しながら作業を進めることができました。まさに、PCだからではないかと実感しました。

パワーポイントの活用⑫ポスター①

ワード編でも解説しましたが、ポスターやチラシの作成にはパワーポイントも便利です。MicroSoftのホームページ(各種テンプレート)を検索すると、ポスター用のテンプレートは、殆んどがパワーポイントを使うものになっています。(以前は余りなかったんですが・・)それ程、パワーポイントが使いやすいという事です。

パワーポイントを起動して、新規作成画面から「検索バー」に「ポスター」と入力すると、たくさんのテンプレートが見つかります。
1枚だけのものもありますが、中には数枚のデザインがあり、使用方法も丁寧に入っているものもあります。
初めての場合、使用方法の説明があるものを選ぶと良いでしょう。Microsoftホームページでも探せます。


テンプレートですから、概ねデザインは完成していて、必要な文字入力で完成します。
難点を言えば、なかなかほしいデザインが見つからないという事でしょうか?
それなら、自分で作ってしまうという方が良いでしょう。

私は、イメージに近いテンプレートをダウンロードして、一旦開いておきます。

その上で、白紙のパワーポイントと並べて作っていくようにしています。

下地のデザインを参考にしたり、挿絵などのコピペしたり、字体もそのままもらったりと、かなり面倒な作業が省けます。
もちろん、元がテンプレートですから、それをベースにテキストを入れ替えて作る方が簡単だとは思いますが、収まりが悪かったり、ロゴなどを入れたり、説明文を加筆しているうちに、元のデザインでは収まりがつかない事もあり、必要なところだけ使う事が多くなりました。
町内のお祭りポスターとか、学校行事のお知らせ、職場の会議案内や忘年会・歓送迎会等、用途は広いはずです。
そういうテーマのテンプレートはかなり充実していますから、一度作ってみてください。

ちなみに、パワーポイントだけでなく、ワードのテンプレートも充実してきていますので、使い慣れているソフトで作るのがいちばんだと思います。
専門でされている方には、おそらく「イラストレーター」ソフトの方が絶対良いよと言われるのは判っていますが、購入コストがバカにならないですし、初めからパソコンにインストールされているソフトでもそこそこのものは作れますよとお勧めしています。

パワーポイントの活用⑫印刷その3

これまでにもかなりの研修会や報告会に出て、手元資料を戴いたのですが、紙の節約で1ページ複数スライドが印刷されたものを受け取ったことがあります。
残念なのは、せっかく素敵なパワーポイントができているのに、手元資料は印刷が小さくて見えないことがあることです。

これは、作成者が悪いわけではありません。
パワーポイントソフトの問題なのです。
パワーポイント起動中に、印刷(ファイル➡印刷)しようとすると、初期設定では「フルページサイズのスライド」になっています。それを「複数ページ(2・4・6など)」にすると、余白部分が大きく、かなり小さいものになってしまうのです。


スライドのサイズによって多少違いはありますが、実際に印刷してみると、予想以上に小さいのです。
私はこれを回避したくて、いろいろと試してみて、行きついた方法が「PDF印刷」を活用する方法です。ちょっと面倒な作業にはなりますが、知っておいて損はないと思います。

まず、作成したPPを「フルページサイズのスライド」(1ページ1スライド)に設定して、プリンターをPDF(私はmicrosoft to PDF)を選択します。


すると、画面いっぱいのPDF印刷ファイルが作成されます。

それを一旦、PDFで保存しておきます。


次に、そのPDFファイルをPDFソフト(私はAdobeReaderを使用)で開きます。

複数ページ設定に切り替えて印刷(プリンター)するのですが、こうすると、余白設定を調整できます。

最初のプリンターとの比較を見ると違いが判ると思います。

PDF変換後の印刷イメージ
変換前の印刷イメージ

どちらが良いかは作成者の好みになるでしょうが、1枚に4スライド印刷になると違いは大きくなります。一度お試しください。(これ以外にも方法はあると思いますので、良ければ教えてください)