エクセルは、「表計算ソフト」が本来の役割です。私も最初は、ほとんど数値管理の機能だけを使っていました。
10年以上前になりますが、経営管理の職務についていたので、決算書類の分析が専らの仕事でした。その頃は、収支分析とか投資効果とか、経営指標の計算に使う事ばかりでした。それはそれで、損益計算書だけでは見えてこない経営状態の数値化や予測を引き出し、今後取るべき経営政策の提言ができることは組織にとって重要な役割でした。
大きな組織でしたから、経理業務は外注で専用ソフトが開発され、全ての部門・部署で運用できる立派なものでした。ただ、そのソフトからは、経営に必要なものは見えません。経営は、資産・収支の推移分析を行い、より有効な施策を打っていくことです。静態と動態の両面で吟味することが重要で、エクセルは個々の数値を入力して、計算して行くうえで欠かせないものでした。
その時に最も使った機能は、「関数」でした。

最大・最小・平均はもちろん、個別の数値の変化に係数・数式を入れていくことがほとんどの作業でした。
ただ、エクセルにあらかじめ組み込まれている関数は、もっともっと幅広く、私の業務範囲では使い切る事はありませんでした。もっともっと高度な業務や、専門職の皆さんは使い込んでいらっしゃると思います。
ただ、私が使っていて判ったことは、「求めたい数値(結果)は何か」、「どうすればすればそれを導き出せるか」を理解していないと使えないという事です。
それこそが専門職・プロのスキルなのだと思います。
日常使いでは、そんなに高度な関数は使いません。
ただ、例えば、名前の読み仮名を表記する【=PHONETIC(文字列)】とか、住所録の都道府県名だけを抜き出す【=LEFT(検索文字列,抽出したい文字数)】とか、誕生日から年齢を割り出す【=TODAY()】とか、西暦と和暦の変換(これは関数ではありませんね)とか、残りの日数とかではないでしょうか?
「数式タブ」をクリックすると「fx関数の挿入」のボタンに続いて、多様な数式が出ています。文字列操作、日付/時刻、検索/行列といったボタンをクリックしてみてください。
多様な関数(数式)があり、単なる表ではない機能が広がってくるはずです。
ネット検索すると、使い方が細かく解説されているサイトが多数あります。必要に応じて、少しずつ理解できればいいでしょう。何しろ、関数は400を超えるほどあり、それをすべて理解する必要はありませんので・・。