もうすぐ還暦を迎える歳になり、視力の老化(老眼)には困ったものです。もともと、2.0の視力で眼鏡とは縁遠かったわけですが、その分、遠視の進行も早く、今では、自家用車の「ナビ」画面が辛いほどになりました。当然、パソコンを使う時は、老眼鏡が欠かせません。ちょっと冒険して「ハズキルーペ」を使ってみたら、意外に具合が良い。CMの通り「字が小さい!!」にはもってこいのものでした。別に、ハズキルーペの販売がしたいわけではありません。
そうではなく、パソコンの字体について考えてみて欲しいのです。
ワードは初期設定では「明朝体」のフォント10.5ポイントが使われていて、エクセルでは「ゴシック体・10ポイント」が主流です。
しかし、最近、新しいフォントが使われ始めています。「UD字体」というフォントです。私は、windows10に切り替えた時に初めて見ました。

UDフォントは、ユニバーサルデザインの考えに基づいて作成されたフォントで、紛らわしい部分や空白部分を大きくするなどして、年齢や文化、身体的障害などの如何に拘わらず「誰にでも読みやすい」ように作られたフォント(字体)のことです。無料でダウンロードできますし、バージョンアップでインストールされてくるものもあります。印刷物やポスターで使用するほか、自分自身の眼のためにも標準で使えるようにすると良いでしょう。
余談ですが・・・行政書類も、早くこの書体に切り替えて欲しいものです。今でも、明朝体10.5ポイント指定などというところも多いですから。それと、もうすぐ年末調整書類の作成時期ですが、あの書類、何とかならないものですかね。記入欄が極端に小さく、計算も判りにくい。裏書の説明部分はとても読めるものじゃありません。記入する側に立って提出書類は作られるべきだと思うんですが・・取りまとめる人事・総務部門も大変でしょうし、点検する行政マンも苦労しているんじゃないでしょうか?SDGsとかユニバーサルデザインとか、旗振り役の国・行政がまず自らの状況を改革していくことができないとね。