内部統制・マネジメントシステムの構築支援
内部監査士(日本内部監査協会資格)の経験をもとに、内部統制システム・マネジメントシステムの構築や、業務改善・リスク対応・品質MS・環境MS構築等のお手伝いをいたします。
経営コンサルタントや専門機関に委託するには費用負担が大きく躊躇されている方、ぜひ一度ご相談ください。

内部統制システムとは
企業の財務報告の信頼性を確保し、事業経営の有効性と効率性を高め、かつ、事業経営に関わる法令順守を促す仕組みとして、企業内部に設けられ運用される仕組みのこと。(会社法348条3項4)仕組みの整備は、経営者の責務とされています。(会社法348条4項)貴社には内部統制システムは構築されていますか?
内部統制の要素
①統制環境(経営者の姿勢・考え方)
②リスク評価・コントロール
③統制活動(業務プロセス管理)
④コミュニケーション(情報・伝達)
⑤監視活動(内部監査・外部監査)
これらを一つづつ積み上げ、一連のシステムとして構築します。
構築のために
異常事態の発生を予防・発見・是正する三つの自浄機能をもったシステムが有効。
特に、リスクマネジメントを基礎にしたシステム構築こそ有効。
そして、構築されたシステムが有効かどうか検証する仕組み(内部監査)も重要。
統制環境
経営責任者のコミットメントは必須。
組織体の誠実性と倫理的価値観が明示され、個々(個人や部署・役職等)の責任と権限を明確にすること。
小さな組織にあっても、経営トップの私物化・暴走を止められないようでは統制されているとは言えない。
リスクマネジメント
組織の目的達成の阻害要因(リスク)を識別し、評価し、管理する方法。
不正や法令違反だけでなく、自然災害(今回のコロナ禍も含む)、社会情勢(紛争や金融不安等)など幅広い視点でリスクを洗い出し、発生頻度や影響度(損失影響)を評価することが重要。その上で、コントロール(回避・低減・転嫁・受容)を定める事。
統制活動
組織体の目的達成のため、経営者のコミットメント(宣言)をもとに、リスクを許容可能な範囲まで低減するための手続き・プロセスであり、方針や計画達成を支援するシステム。
基本はPDCAサイクルとして有効なものにしておくこと。
個々の業務単位・部署単位・組織全体の中に、合理的方法で浸透する事。
コミュニケーション
統制活動が有効に機能するために必要な情報の伝達システムが必要。
システムを作っても個々に周知(教育)されなければ絵に描いた餅。同様に、システムの不具合が設計者(経営者)へフィードバックされる仕組み【報連相】も必要。
コミュニケーションツールの開発が経営者の責任である。
監視活動
統制環境・リスクマネジメント・統制活動・コミュニケーションは一つのシステムとして有効に機能しているか、日常的評価及び独立的評価(監査役・内部監査・外部監査)を行うシステムの構築が重要。
経営者とは独立して、システム全体を丁寧に監査し、継続的改善を行う事が重要。
”システムは構築するとすぐに腐り始める”
経営者として
法人は一つの人格。
経営者(創業者・起業者)の私有物ではなく、労働者や顧客、関連する人々(ステークホルダー)の総意をもって経営・運営されるべき。
そのために、内部統制システムを構築し、組織(法人)の信頼性・有効性・効率性・法令順守を実現する事こそ、経営者に求められるものである。
こんな形でサポートします。
すでに、何らかの統制システムがある場合(たいていの場合はそうですが)、まずはそれらを点検・評価し、補強のためのサポートをします。
定款・規則規程類をベースに、リスクマネジメントができているかを評価し、各部署の運用状況(統制活動)を点検します。
その上で、システムとしての全体像を「見える化」し、不足・弱点を中心に補強のサポートをさせていただきます。
これから、統制システムを作ろうと考えられておられる場合は、経営層の皆さんへ統制システムとは何かを一緒に学んでいただき、自ら、統制システムの整備の作業をしていただきます。
自分たちで理解していないと、社会変化・リスク変化に柔軟に対応した統制システムにならず、結果的に、「絵に描いた餅」になってします。
当然、経営者以外に、独立した「内部統制管理部門(担当)」の育成も重要です。
実際のところ・・・
内部統制システムの構築・運用は、短期間ではできません。
仕組みやルールを作っても、運用に向けて周知(教育)し、運用を通じて評価し、問題点を洗い出して改善をする「PDCA」サイクルが完成しているか、までを見る必要があります。少なくとも1年程度の時間的猶予が必要になります。
こうした整備のために「コンサルタント」に依頼すると相当な額になります。小さな組織ではそういう費用を捻出するのは難しいでしょう。
しかし、小規模の企業やNPOこそ、こうした仕組みを一日も早く整備する必要があります。
小さいうちに整備を進めればより短期間・少ない作業量で整備できます。経営者(代表)の負担も軽減できます。何より、労働者(職員)の力を引き出し、高い成果を生み出す組織作りも進みます。
部分的に、気になる所・・例えば、リスクマネジメント強化とか、特定の部門の業務改善、不正防止策の策定、ISO規格の認証取得、等々、ピンポイントでのシステム構築のお手伝いもさせていただきます。
以前勤めていた組織(職員数3000人規模)では、JIS規格の品質・環境マネジメントの導入に多大な費用と人材を投入しました。
マネジメントシステム構築の担当者は、テキストと首っ引きで学び、研修にも何度も行き、規格に沿ったマニュアルを作成し、組織を上げて研修も実施し、システム構築を進めましたが、日常業務との乖離が生まれ、まるで2重構造の様な運用に至って、規格認証を取る為だけに終わってしまったようでした。
こんなふうにならないよう、最小限のコストと人材を投入し、効率的で効果的なシステム構築が必要です。
その結果、現在の事業・業務がより合理的で効率的になり、コンプライアンス・リスクマネジメントも取り組める、そんな組織作りを進めてみませんか?
ライフサポート高島は、あくまで個人の活動ですから、グンと費用を抑える事が出来ると思います。貴法人の状況に合わせ、ご相談に応じてお受けします。