コロナ禍で思う事
コロナ禍で、「リモートワーク」や「リモート会議」「リモート飲み会」等、会えないからリモートでも繋がろうという「リモート○○」が広がっています。確かに、直接会わなくても繋がれる方法をITがもたらしてくれています。これからもこの流れは変わらないのでしょう。
私は、先月まで地元のNPOで「住民ボランティア活動」の事務局でした。生活の困りごとをボランティア活動でたすけあう活動です。利用される方のほとんどは高齢者で、それも大半は一人暮らしでした。年金だけでは暮らせず生活保護受給の方もいらっしゃいましたし、日常生活が成り立たず「ごみ屋敷」に近い方もいらっしゃいました。介護サービスを受けていても、暮らしすべてを支えられるわけではなく、住民同士のたすけあい・ボランティア活動は重要だと思います。
そんな中でも、一番気になったのが、今回のコロナの影響で、県外に住む息子さん・娘さんが来れなくなって、「親が心配だから助けてほしい」という要望が急激に増えた事です。東京・大阪はもちろんのこと、遠く海外赴任中の方も問合せがありました。安否確認・話し相手にとの要望がベースにあって、週1回の掃除支援とか外出支援のボランティア利用になっていました。
ちょっと、おかしくないですか?
「ステイホーム」のために「リモート○○」が広がっているのだとしたら、一番大切な方とこそ、「リモート」でも繋がればいいのに。NTTの「ICT」とか、携帯各社も5Gだとか、とにかく繋がるためのツールやインフラはどんどん開発されているのだから、それを使えるようにしたらどうなのでしょう。・・・ああ、そうか、息子や娘は使えても、高齢の親は使えないからと諦めてしまっているのですね。

高島市は高齢化率35%、県内トップ。高齢者の方々にこそ、IT活用が重要なのではないでしょうか?
例えば、全ての高齢者世帯に、PCを配布して、ネット回線を引いて、ご家族と繋がるような「インフラ整備」はできないでしょうか?せめて、独居で孤立化しやすい高齢者の方だけにでも・・。行政でもそういう孤立化防止のための福祉政策を打ち出してもらえないでしょうか?公官庁の「中古PC払い下げ」販売を時々見かけるのですが、まだまだ使えるもので、住民の税金で購入したはずなのだから、もっと住民のために再活用するという方向に向かないのでしょうかね。(行政を敵に回しているようですみません)
今回のコロナ禍、そして個人的には退職して家に籠る日々のため、少しストレスが溜まっているようです。
ただ、こんな視点から、地域のたすけあいを広げる事はできないかと思った次第です。PCは難しくありません。使いやすく設定すればいいのです。そのためのサポートは喜んでさせていただきます。